離檀料200万円を払って菩提寺と縁を切った話|墓じまいまで【体験】

離檀料200万円を払って菩提寺と縁を切った話|墓じまいまで【体験】 墓仕舞い

菩提寺から離檀料200万円を求められましたが、母が払って縁を切り、両親は無縁仏(永代供養)にしました。後悔はありません。決め手は「お金」より「決断のタイミング」です。

※本記事はプロモーション(広告)を含みます。

「墓じまいをするのに、お寺から離檀料200万円と言われました」——そう話すと、たいていの人が絶句します。私も最初は耳を疑いました。

でも、その200万円を払ってくれたのは、私ではなく母でした。私には、それだけの貯えがなかったのです。母が払い、菩提寺と縁を切って、両親は無縁仏(永代供養)に入ることになりました。そして、後悔はしていません。

この記事では、認知症の父を見送りながら墓じまいを決めた50代の私が、かかった本当のお金と、その判断のすべてを正直にお話しします。

同じ立場の方に向けた、リアルな墓じまいの体験談です。

こまつな
こまつな

墓じまいに200万円…?と思いますよね。私も「そんなに⁉」と声が出ました。でも、調べるほど”あり得る話”だと分かったんです。

✅ この記事の結論(要点)

  • 墓じまいで離檀料200万円を請求され驚いた実体験
  • 離檀料に法的な支払い義務はなく、相場も数万〜20万円程度が一般的
  • 高額請求はまず冷静に話し合い、書面や第三者相談も視野に

認知症の父を5年介護して、「死」と「お墓」を考え始めた

父の介護をきっかけに、元気なうちにお墓と向き合う必要を痛感しました。
我が家は、母が40歳のときに開いた小さな花屋です。

私はそこで母と働き、会社を定年退職した父も、配達や葬儀場へのお花の搬入を手伝ってくれていました。その父が、76歳を過ぎたころから認知症が進みました。

決定的だったのは、配達に車で出たまま自分のいる場所が分からなくなり、帰ってこられなくなったこと。これを機に、78歳で運転免許を返納しました。

そこから5年間は、介護の日々です。冷蔵庫の生の鶏肉をそのまま口にしてしまう。足だけは元気で、目を離すと外へ出ていってしまう。

毎日顔を合わせている私のことも、だんだん分からなくなっていきました。正直、つらかった。その頃から母と私は、自然と「これからのこと」——死と、お墓のことを話すようになりました。

墓地は買ってあった。でも、墓石は建てなかった

墓地は購入済みでも墓石は未建立。これが墓じまいを進めやすくしました。
父と母は分家で、いずれお墓を建てるつもりで、墓地(区画)だけは買ってありました。

でも、幸いというべきか、墓石はまだ建てていませんでした。母はもともと物分かりのいい人で、「亡くなってから、わざわざお墓参りに通う時代でもないでしょう」と。

私たちは、お墓は建てず、両親そろって無縁仏(永代供養)でお願いすることに決めました。

墓じまい=離檀。菩提寺に「離檀料200万円」と言われた

墓じまいは菩提寺との縁を切る「離檀」で、離檀料200万円を提示されました。
ここで初めて知ったのですが、墓じまいとは、ただお墓を片付けることではありません。

代々お世話になってきた菩提寺(ぼだいじ)との縁を切る——「離檀(りだん)」を意味します。そして離檀には「離檀料」というお布施がかかります。

相場は50万円ほどからと言われますが、お寺によっては数百万円を求められることも珍しくないそうです。我が家が言われた金額は、200万円でした。

フクロウ先生
フクロウ先生

離檀料は、法律で決まった額ではないんじゃ。お寺との関係の深さや”檀家としての歴史”で大きく変わる。代々のお付き合いが長い家ほど、高くなりやすいんじゃよ。

それでも母が200万円を払った理由

檀家としての格と母の意向を尊重し、納得したうえで、母が200万円を払いました。
200万円は、もちろん大金です。それでも払うと決めたのには、理由があります。

我が家は代々、お布施を多く納めてきた「檀家としての格が高い」家でした。お布施とは、本来は仏様へのご奉公——お寺の掃除などを、お金に代えてお納めするものだと聞きます。

ここで縁を切らなければ、次の世代、そのまた次の世代まで、この高いお布施を払い続けることになる。そう考えたとき、「今ここで200万円を払って縁が切れるなら、長い目で見れば安い」——言い方は悪いですが、そういう計算が働きました。

お寺とのやり取りは、正直に言えば揉めました。お寺もお布施が集まらず、経営が厳しいのだと思います。申し訳ない気持ちもあります。

でも、これだけ不景気で物価も税金も社会保険料も上がっていく中、お布施まで払い続けては、こちらの暮らしが持ちません。

お寺も、どうか時代に合わせた運営を——というのが、私の正直な本音です。

墓じまいにかかったお金の、ぜんぶ

総額は243万円。その大半がお寺まわり(離檀料中心)の費用でした。

項目金額
離檀料(菩提寺との縁切り)200万円
永代供養(合祀・夫婦で割引あり)30万円
納骨料(お布施)10万円
刻字料3万円
買ってあった墓地代戻らず
行政手続き(印紙・戸籍など)自分で対応・手数料程度
合計約243万円

行政手続き自体は、調べながら自分でできました。役所で改葬の手続きをして、印紙代や戸籍を取る手数料くらい。お金がかかったのは、ほとんどがお寺まわりです。そして、先に買っていた墓地のお金は、戻ってきませんでした。

💡 墓じまいは、お寺との離檀交渉・改葬の手続き・費用と、わからないことが次々に出てきます。我が家も離檀料で大きく揉めました。まずは無料相談で、自分のケースの費用や進め方の見通しを聞いておくと、ぐっと動きやすくなります(相談だけでもOK)。

では、一般的な墓じまいの費用はいくら?【相場と法律】

私は243万円と高額でしたが、一般的な墓じまいは数十万円が相場です。
私の場合は離檀料が高く総額243万円でしたが、これはかなり高いほうです。一般的な墓じまいの費用は、主に次の3つに分かれます(業界の方に伺った相場です)。

  • 墓石・遺骨の撤去代(墓石屋・霊園の管理事務所に依頼):10〜30万円
  • 魂抜き(閉眼供養)のお経3〜5万円
  • 離檀料(お寺の中にお墓がある場合):3〜50万円(さらに高額になることも)

つまり、離檀料を含めても一般的には数十万円〜が目安。私の200万円は、代々お布施を多く納めてきた"檀家としての格が高い家"だったための、高い例です。

だからこそ、自分のお寺がどのくらい求めるのかを、早めに確認しておくことが大切です。

フクロウ先生
フクロウ先生

墓じまいには、知っておきたい法律があるんじゃ。お墓から遺骨を取り出して移す「改葬」は、個人が勝手に行うことはできない。

「墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)」により、墓地以外に勝手に埋葬・遺棄すると刑事罰の対象になることもある。必ず自治体に「改葬許可」を申請してから進めようかのう。

一方、魂抜きのお経や離檀料そのものには、法的な決まりはありません。するかどうかは個人の判断です。ただし離檀料はお寺との話し合いで決まるため、高額を求められることもあります。

私のように200万円ということも実際にあるので、ここは特に慎重に進めてください。

手続きの流れと、かかった時間

役所の改葬手続きは自分ででき、事務費用は印紙・戸籍代程度で済みました。
流れはこうです。①菩提寺に離檀(墓じまい)を伝える → ②離檀料を交渉する → ③新しい受け入れ先(無縁仏・永代供養)を決める → ④役所で改葬の手続き → ⑤納骨。

トラブルがなければ、早い人で1ヶ月、ふつうで2〜3ヶ月ほどだそうです。

でも、揉めると数年かかることもある。我が家はお寺との交渉でこじれ、新しい無縁仏のお寺を紹介してもらうところまで含めて、トータルで1年ほどかかりました。

しかもその間、父はまだ存命でした。介護をしながら、花屋の仕事をしながら、墓じまいの交渉と手続き。不謹慎かもしれませんが「父の生前に進めておいてよかった」と思う一方で、三つが重なった1年は、本当に大変でした。

こまつな
こまつな

今の私が同じ立場なら、迷わず最初から専門の窓口にまとめて頼みます。情報もなく手探りで1年…あの労力を思うと、お金で時間と気持ちを守れるなら安いものでした。

兄は、無関心だった

兄は無関心。結局、動ける母と私で決めて進めました。
親族で相談——というより報告したのは、兄ひとりです。兄は同じ市内に住んでいますが、結婚してからは、ほとんど実家に顔を出さなくなりました。

奥さんが、姑(母)との関わりを極端に嫌う人で…。墓じまいのことを伝えても、返ってきたのは無関心。結局こういうことは、動ける人が動くしかないのだと、思い知りました。

知っておけばよかった、4つのこと

事前に知りたかったのは、離檀料の相場や交渉余地、手続きの段取りでした。

  • 墓地を「先に」買ってしまったこと。結局使わず、お金も戻らず、今も手つかずのまま残っています。
  • 前例が身近になく、相談できる人がいなかったこと。
  • 情報が少なく、手探りで進めたぶん、思った以上に時間がかかったこと。
  • そして、想像以上にお金がかかったこと。

それでも、やってよかった

費用はかかっても、両親を永代供養に託せて後悔はありません。
一時的に大きなお金は出ていきましたが、墓じまいは絶対にやってよかったと思っています。

ただ、これができたのは、母にある程度の蓄えがあったからでもあります。正直に言えば、私自身にはそれほど貯金がありません。

もしこれが私の代だったら、200万円なんてとても払えず、結局そのまま、子どもたちに「高いお布施を払い続ける菩提寺」を残して代替わりしていたと思います。

そう考えると、母が元気で、お金を動かせるこのタイミングで墓じまいをしてくれたことは、金銭的にも、精神的にも、本当に助かりました。

もし今これを読んでいるあなたが、親世代の墓のことで迷っているなら——「親が元気で、判断もお金も動かせるうち」に話を始めてほしい。

それが結局、自分や子どもの世代を守ることになります。

これから墓じまいを考えるあなたへ

「まだ早い」と思わず、元気なうちに相場と手続きを把握して動き始めてください。
私が一番伝えたいのは、「一人で抱え込まないで、まず情報と見積もりを集めてください」ということです。

離檀料の相場も、永代供養や散骨などの受け入れ先も、お寺との交渉や役所の改葬手続きも——今は、専門の窓口に無料でまとめて相談・見積もりができます。

私のときにこれがあれば、1年も手探りで迷わずに済んだはずです。複数のところに見積もりを取るだけで、費用も気持ちの負担も、ずいぶん変わります。

よくある疑問(FAQ)

Q. 離檀料の相場はいくら?
A. 一般的には3万〜20万円程度が目安です。ただし寺院により差が大きく、我が家は200万円を提示されました。

Q. 離檀料に支払い義務はある?
A. 法律上の義務はありません。あくまで「お礼」の性格のものです。金額に納得できない場合は消費生活センター等に相談する手もあります。

Q. 離檀料を払わないとどうなる?
A. 埋葬証明の発行を渋られ、改葬が進まないケースもあります。納得できない時は第三者を交えて冷静に交渉するのが現実的です。

まとめ|墓じまいは「お金」より「決断のタイミング」

我が家の墓じまいは、離檀料200万円を含めて総額およそ243万円。決して安くはありません。でも、次の世代まで縁が続くことを思えば、私たちは「今、母の代で区切る」ことを選びました。

大切なのは金額そのものより、誰が・いつ・どう決断するか。この記事が、同じ場所で迷っている誰かの、最初の一歩になればうれしいです。

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